近年、「ウェルネス」と「アート」を融合させた取り組みが注目を集めています。
多くの経営者が、健康や癒しの空間にアートを取り入れて、人々の心と体を豊かにするビジネスを展開しているのです。今回は「ウェルネス×アート」が生み出す新しいビジネスの形について、お伝えしましょう。
日本各地で浸透しつつある「ウェルネス×アート」
ぐるなび創業者であり、NKB会長の滝久雄さんは、長年にわたり日本のアート支援に取り組んでこられました。隈研吾氏と共に日本の建築やアートを大切にし、湯河原にある「クレアーレ熱海ゆがわら工房」では、漫画をモチーフにした 陶板レリーフやステンドグラスを取り入れたパブリックアートを展開しています。
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また、ソフトバンク元会長の宮内謙さんも、日本の若手アーティストを支援し、ビジネスとアートの融合を推進しています。
この動きを鑑みると、これからの経営者には、数字だけではなく、人々の感性に響く取り組みが求められているといえるでしょう。
海外の「ウェルネス×アート」は
海外に目を向けてみましょう。
ニューヨークやロサンゼルスでは、コーヒーショップやレストランが地元アーティストの絵を展示し、鑑賞だけでなく購入もできる場を提供しています。また、カフェやレストランの隣にアトリエを併設し、食事を楽しみながらアートに触れられる空間も増えてきました。
洗練されたホテルや空間には、必ずといっていいほど質の高いアートが飾られています。
アートが日常に溶け込み、食や空間と一体化する流れは加速する一方といえるでしょう。
「ウェルネス×アート」は今後さらに拡大傾向
アートがビジネスに与える影響は計り知れません。
AIやデジタル化が進む時代だからこそ、感性を刺激するアートが持つ価値はより一層高まっています。効率性だけではなく、直感的に「心地よい」「美しい」と感じられる空間を創ることが、これからの時代の経営において大切になってくるのではないでしょうか。
私自身も、現在進行中のプロジェクトで「ウェルネス×アート」をテーマにしています。
これからのビジネスにおいて、アートがどのように人々の心を豊かにするのか、実際に体験しながら探求していくつもりです。
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