一億総クリエーター時代! 食と商品にアートを取り入れる新たなビジネスとは

前回のポストで「ウェルネス×アート」についてお伝えしました。今回は「食」「商品」にアートを融合させる取り組みについてご紹介しましょう。

現在注目されている「食×アート」「商品×アート」という考え方。食品や商品にアートの要素を加えることで、より魅力的で特別な価値を持たせることができるのです。

目次

アート作品をメニューのデザインに入れる?

ある飲食店では、アート作品をメニューのデザインに取り入れたり、料理自体をアート作品のように仕上げたりすることで、食の楽しみを倍増させているそうです。

また、商品においても、パッケージデザインや製品のコンセプトにアートを取り入れることで、より魅力的なブランドを構築することができます。「食×アート」「商品×アート」の要素を積極的に取り入れる企業は今後さらに増えるでしょう。

ケネディも知っていた「アートの力」

先日、ある場でジョン・F・ケネディの「ムーンスピーチ」を取り上げました。彼は、「我々は簡単だから月に行くのではなく、困難だからこそ挑戦するのだ」と語りました。

人類を月に送り、無事に帰還させるという目標は、当時の技術では極めて難しいものであり、無謀でもありました。しかし、その挑戦があったからこそ、多くの技術革新が生まれ、人類は前進したのです。

1961年、43歳の若さでアメリカ大統領に就任したケネディ。就任直後、彼は三つの重要なスピーチを行っています。1961年に語ったのは「ソーシャル・ジャスティス」。これは差別撤廃の重要性を説いたものです。

1962年にはライス大学で「宇宙への挑戦」について述べ、科学技術の発展が人類の進歩につながることを強調しました。

そして、1963年、彼は「アート・文化・教育の重要性」を説いたのです。

彼は特に詩を愛した人で、アーティストの役割について深く考えていたといわれています。アーティストは、政治家や経済人とは異なり、人間の本質を純粋に捉え、それを表現します。

ケネディは「アートがない世界は危険であり、退屈なものになる」と強く訴えましたが、この言葉は、現代にも当てはまると思います。

視覚的な美しさだけではない! アートの持つ力

アートは、視覚的な美しさだけでなく、人々の感情に働きかける力を持っています。ロジックや機能性だけでなく、感性を刺激するデザインや空間が求められる今、ビジネスのあらゆる分野でアートの活用が重要になっていくでしょう。

ちなみに、私自身は、ゴッホの作品が大好き。自宅やオフィスにはたくさんのアートを飾っています。アートがそこに存在することで、いつもの空間が「特別な場所」へと変わり、僕にインスピレーションを与えてくれています。

今後も、アートを活かした新しいビジネスの可能性を探求し、多くの人々に価値ある体験を提供していきたいと考えています。

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この記事を書いた人

総合商社で中近東および中南米向けの機械輸出ビジネスに従事した後、大手コンサルティングファームにてディレクターとして日本企業および欧米企業のグローバルプロジェクトを担当。2012年よりロサンゼルスに活動拠点を移し、2人の仲間とともに「Exa Innovation Studio(EIS)」を創業。

現在は、EISで日米欧の新規事業開発に取り組むと同時に、2020年に創業した日本特有の天然素材と道具を組み合わせたウェルネスブランド「Shikohin」および新規事業育成ファンド「E-studio」の経営に従事 。

起業家の世界的ネットワークであるEntrepreneurs’ Organization(EO)のロサンゼルスおよびラテンアメリカ・チャプターのメンバーとして、多くの若手起業家のコーチングに取り組む。2016年よりアクセラレーター「Founders Boost」でメンターを務め、多くのスタートアップのアドバイザーを務める。

慶應義塾大学環境情報学部卒業。

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