前回のポストで、初めての書籍『ファウンダー思考』を世に送り出して一年が経ったとお伝えしました。
これはよく言われることですが、本は出版がゴールではありません。本を出版したあとにもやらねばならないことがたくさんあり、その一つがプロモーション活動です。
今回は、書籍のプロモーション活動について感じたことをお話ししましょう。
書籍のプロモーション活動とは
プロモーション活動は、本の魅力を最大限に伝え、多くの人に読んでもらうために不可欠な活動です。
当たり前のことですが、出版しただけでは本を売ることはできません。その存在を多くの人に知ってもらい、興味を持ってもらって、ようやく本が売れるのです。
書籍のプロモーション活動には、どのようなものがあるのか、少しご紹介しましょう。
書店の協力
書店に陳列してもらうための交渉をしたり、書店でイベントをしたりする
ブログやウェブサイトの開設
書籍に関する情報を発信する専用の場をつくる
広告出稿
ターゲット層に合わせた広告を出して、認知度を高める
キャンペーンの実施
書籍購入者にオリジナルグッズなどをプレゼントしたり、著者によるイベントを開催したりして、販促する
SNSを活用して情報発信
各SNSをフル活用して、本の情報を発信し、認知を高める。SNS上で読者と交流するケースもある。
これ以外にも、企業やインフルエンサーとコラボレーションしたり、本を読んだ人にレビューを書いてもらったりするなどがあります。
すべてやる著者もいれば、この中から厳選してプロモーション活動をする人もいます。
今だから言える? 実はSNSの発信が苦痛だった
出版は大変。そんな話を聞いたことはありませんか?
実際、僕もその通りだと思いますが、僕の場合、出版そのものよりも、プロモーション活動が大きな試練となりました。
特に高いハードルだと感じたのが、SNSでの発信です。SNSで発信するのは、当然ながら自著や自分のことです。
「自分の本を買ってね」
「面白いから読んでね」
「有益なことを書いたから、参考にしてね」
と、ことあるごとに、ストレートな言葉で自己PRをするわけですが、僕はこれに強い違和感を抱きました。
これまで、僕は人々の課題解決に貢献することを喜びとし、その成果を評価されてきました。しかし、自分自身のことだけを直接的にアピールするのは、今回が初めてだったのです。
救われたのは読者からのメッセージ
書籍のプロモーション活動に携わる中で、僕は「本当にこれがやりたいことなのか」という自問自答を繰り返しました。周囲の期待に応えたいという気持ちと、自分の内なる疑問との間で揺れ動いたのです。
もちろんプロモーション活動の目的は理解していたし、周囲のサポートにも感謝していました。しかし、心のどこかで、この活動を通して得られるものが具体的にイメージできず、不安に駆られていたのです。
そんなとき、読者のみなさんから温かいメッセージや感想をいただきました。
「この本を読んで、仕事に対する考え方が変わりました」「具体的な行動に移すきっかけになりました」といった言葉が、僕を救ってくれたのです。
同時に、これらのメッセージが、プロモーション活動の重要性をあらためて認識するきっかけとなりました。
プロモーション活動は、単に自分の著書を世の中に広めるだけでなく、実際に本を手に取ってくれた人たちとつなげてくれるもの。それを経て、読者と共感を生み出すことが、著者の役割なのだと痛感しました。
僕の次なる野望は
今回の経験を通して、僕はプロモーション活動に対する考え方を大きく変えました。
もし、2冊目を出版するチャンスをつかめたら、今度は執筆段階から、プロモーション活動について考えたいと思っています。
たとえば、書籍の内容をより深く掘り下げた記事を執筆したり、読者の方々との交流の場を設けたりなど、プロモーション活動のアイデアはすでにたくさんあります。次は必ず実現させますので、たのしみになさってください。
『ファウンダー思考』がきっかけで、自分の満足する生き方を考える人が増えたり、起業やアントレプレナーに対して興味を持つ人が増えたら、僕はとてもうれしいです。
最後に、この場を借りまして、拙著『ファウンダー思考』を手に取ってくださった皆様や、このブログを見てくださる皆様、出版に際して手を貸してくださった皆様に心から感謝申し上げます。
どうぞ良いお年をお迎えください!