ゴルフ場を核に発展した、世界有数の不動産都市ロサンゼルス100年の歴史

今日のポストは、僕の活動拠点であるロサンゼルスの歴史についてご紹介します。

ロサンゼルスが創立されたのは、1781年。スペインの植民地支配下において創立されました。1847年にアメリカの一部になり、ゴールドラッシュを経て大きく発展しました。

現在、ロサンゼルスは華やかな世界都市として知られています。しかし、ここに至るには、さまざまな課題を解決しなければなりませんでした。特に深刻だったのが、水源不足です。

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ロサンゼルスの水源は山脈から引かれた

ロサンゼルスは自然の水源が限られた都市でした。小さな河川や井戸水に頼っていたものの、次第に水不足は深刻化。乾燥する気候であることも影響し、水源確保は大きな課題でした。

1904年、この問題を解決するため、ロサンゼルスは遠く離れたシエラネバダ山脈の雪解け水を引くという大規模なプロジェクトを発足しました。その巨大な導水路、ロス・アクエダクトの建設を指揮したのが、ウィリアム・マルホランド(William Mulholland)です。

完成した導水路は、ロサンゼルスの重要なインフラとなり、都市の発展を支えました。

ゴルフ場とともに発展したロサンゼルス

水源確保は、ロサンゼルスにさまざまなレジャーを普及させましたが、その一つがゴルフ場です。特に、一部のゴルフコースは都市開発の起爆剤となり、周辺地域の不動産価値を高めるのに一役買いました。

ロサンゼルスには、さまざまなゴルフ場があります。ハリウッドスターやアスリートなどが利用する世界的に有名な高級コースや、美しい太平洋を見ながらプレーできるコースなど、その種類は実に豊富です。もちろん、地元の人に親しまれているコースもあります。

特に有名で人気があるのは、ロサンゼルスカントリークラブ、ベルエアカントリークラブ、リビエラカントリークラブでしょう。

ロサンゼルスカントリークラブが開業したのは1911年。ベルエアカントリークラブが開業したのは1925年で、リビエラカントリークラブが開業したのは1926年ですが、なんとこの3つのコースの設計者はジョージ・クリフォード・トーマスJR(George Clifford Thomas Jr)という同一人物だったのです!

これらのゴルフ場の周りには、素晴らしい豪邸が建ち並んでおり、全米でも有数の高級住宅街として知られています。

ロサンゼルスは、この100年で一気に栄え、世界都市に成長しましたが、町おこしになったのがゴルフ場というのは、世界でもあまりない事例です。その点においても、ロサンゼルスは実におもしろい都市だと僕は思っています。

一度は体験してほしい、ロサンゼルスのゴルフクラブ

上記に挙げたゴルフクラブは、ロサンゼルスの歴史と文化を象徴するような存在であり、ゴルファー憧れの場所でもあります。それぞれのクラブが持つ雰囲気や魅力を体験することは、貴重な経験になるでしょう。

いずれのクラブも気軽に入れるわけではないのですが、チャンスがあれば、ぜひ訪れていただきたいです。

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この記事を書いた人

総合商社で中近東および中南米向けの機械輸出ビジネスに従事した後、大手コンサルティングファームにてディレクターとして日本企業および欧米企業のグローバルプロジェクトを担当。2012年よりロサンゼルスに活動拠点を移し、2人の仲間とともに「Exa Innovation Studio(EIS)」を創業。

現在は、EISで日米欧の新規事業開発に取り組むと同時に、2020年に創業した日本特有の天然素材と道具を組み合わせたウェルネスブランド「Shikohin」および新規事業育成ファンド「E-studio」の経営に従事 。

起業家の世界的ネットワークであるEntrepreneurs’ Organization(EO)のロサンゼルスおよびラテンアメリカ・チャプターのメンバーとして、多くの若手起業家のコーチングに取り組む。2016年よりアクセラレーター「Founders Boost」でメンターを務め、多くのスタートアップのアドバイザーを務める。

慶應義塾大学環境情報学部卒業。

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