ロサンゼルスのゴルフ場で始まった75歳のアメリカ人紳士、スコットさんとの出会い。
彼がディスレクシアと路上生活を乗り越え、何十億もの富を築き上げた「真のアメリカンドリーム」の体現者であることは、前回の記事でお伝えした通りです。
今回は、この奇跡的な出会いが、僕の温めていた『宝島AIゲーム』構想と結びつき、いかに壮大な未来の教育プログラムへと進化を遂げようとしているのか、その全貌をご紹介します。
僕の「宝島AIゲーム」構想とは
僕が温めていた「宝島AIゲーム」。それは「AIと共にかかえ、AIを超えて描く」をコンセプトにした、ビジネスアイデア創出ゲームです。このゲームは、大きく二つのフェーズに分かれています。
フェーズ1:AIによる圧倒的な情報分析力とアイデア創出
まずAIアプリを駆使し、市場データやトレンド、顧客ニーズなど膨大な情報を分析。そこから生まれる多角的なビジネスアイデアを抽出し、客観的な評価を下します。
フェーズ2:人間ならではの未来構想力とオフラインでの具現化
次に、AIが提示したアイデアを基に、人間が持つ直感、経験、そして未来を構想する力を発揮する段階です。オフラインでの議論やブレインストーミングを通じてアイデアを具体的なビジネスプランへと昇華させ、実践的な行動計画を策定していきます。
このゲームが目指すのは、AIの効率性と人間の創造性を融合させ、未来のビジネスリーダーを育成することです。

スコットさんの「実行」に特化した研修プログラム
僕が「宝島AIゲーム」の構想をスコットさんに話したところ、彼は驚くべき事実を打ち明けてくれました。なんと彼もまた、過去に独自の「事業研修プログラム」を開発していたというのです。
スコットさんのプログラムは、僕の「企画立案」に特化したものとは異なり、「実行」に重きを置いた実践的な内容でした。
研修生は、実際に存在する企業の損益計算書(P&L)や貸借対照表(バランスシート)を渡され、その会社が抱える具体的な経営課題を解決するというロールプレイングを行います。
財務データという現実に基づいた課題に対し、「さあ、あなたならどう解決するか?」と問いかけ、参加者に具体的な行動計画を立案させる、非常にリアルなシミュレーションでした。
これは、彼の波乱万丈な人生で培われた、実践と経験に裏打ちされた知恵の結晶と言えるでしょう。

「企画」と「実行」の融合:次世代ビジネス教育の誕生
スコットさんの話を聞いた僕は、雷に打たれたような衝撃を受けました。
僕の「宝島AIゲーム」が「企画立案」に強みを持つ一方で、彼のプログラムは「実行」に特化している。この二つを組み合わせれば、ビジネスの「企画立案」から「実行」までを一貫してトレーニングできる、画期的なビジネス教育プログラムが生まれるのではないか、と直感したのです。
スコットさんもこのアイデアに深く同意し、さらに壮大なビジョンを提案してくれました。
「どうせなら、会社向けの研修トレーニングだけでなく、アメリカ中の大学を巻き込んでやろうじゃないか!」
この言葉を聞いた時、僕は思わず「器がデカい!」と心の中で叫びました。
彼の人生経験から来る、不可能を可能にするようなスケール感。単なるビジネス研修にとどまらず、未来のリーダーを育成するための教育インフラを構築するという、まさに「アメリカンドリーム」を体現してきた彼らしい構想です。
ペリカン・ヒルズでの未来談義
この日、僕たちは「ペリカン・ヒルズ(Pelican Hill)」という、オレンジカウンティでもおそらく一番高価なパブリックゴルフ場でプレイしました。
ここは、1ラウンド7万円以上する高級コースで、全てのホールから壮大な海が見渡せる、まさに絶景のゴルフ場です。
1泊10数万から100万もするヴィラが立ち並び、ゴルフとリゾートが一体となった特別な場所。そんな非日常的な空間で、僕たちは海を眺めながら、未来のビジネスと教育について熱く語り合いました。

深まる絆と今後の展望
スコットさんとの出会いは、まさに奇跡的なものでした。たった2日間のゴルフを通じて、僕たちは年齢や国境を超え、深い友情とビジネスパートナーシップを築き上げたのです。
彼の波乱万丈な人生とそこから得た知恵、そして僕のAIを活用したビジネス構想。この異色の組み合わせが、これからのビジネス教育に大きな革新をもたらすと確信しています。
この素晴らしい話の続きは、明日、スコットさんのご自宅を訪問してさらに深く議論することになっています。
ゴルフコースでの偶然の出会いが、まさかこのような壮大な未来を共創するプロジェクトへと繋がるとは、人生は何が起こるかわかりません。
AIの無限の可能性と、人間が持つ経験、知恵、そして何よりも人としての魅力が融合することで、これからの時代に求められる新たな価値が生まれると確信しています。
スコットさんとの物語は、まだ始まったばかり。この異色のコラボレーションが、未来のビジネス教育にどのような革新をもたらすのか、ぜひ今後の展開にご注目ください。