【記事2】真のプロフェッショナリズム。目指すのは「本質的な価値」の提供

前編では、僕の父のがん治療の経験を通じて、現代医療の壁と「本物のプロフェッショナルとは何か」という根源的な問いかけをしました。

長年抱き続けたその問いに、僕は最近、一つの光を見出したのです。それは、二人の医師との出会いでした。

目次

「本物のプロ」に共通する、2つの姿勢

僕が出会った「本物のプロフェッショナル」である医師たち。彼らに共通していたのは、驚くほどシンプルな姿勢です。

「心から相手のことを思いやり、問題の根っこを深く理解しようとすること」

それは、単なる同情ではありません。相手の言葉に耳を傾け、論理的に、そして経験に基づいて「その人が本当に必要としているものは何か」を見極める力。どんな権威であっても、その謙虚な姿勢を失わない。それが彼らの第一の共通点でした。

そして第二の共通点は、彼らは「具体的な解決策」を持っていたということ。二人とも、東洋医療を一切否定しませんでした。むしろ、その効果を最大化するために、まず「免疫力を高めること」が重要だと説いてくれたのです。

西洋と東洋の融合。具体的な解決策が示すプロの証

─そのための具体的なアプローチは2つ。

*血液の管理
活性酸素を除去するために「水素」を取り入れ、血液の酸化を防ぐ。

*腸の管理
ビフィズス菌などを摂取し「腸内フローラ」を整え、体の内側からクリーンにする。

これは、机上の空論ではありません。東洋医学の知恵と、現代科学の知見を融合させた、極めて実践的な解決策でした。西洋か東洋か、という二者択一ではなく、両方の長所を活かして患者にとっての最適解を導き出す。そのバランス感覚こそが、プロフェッショナルの証だと感じたのです。

医師たちの話を聞きながら、僕はハッとしました。僕自身もまた、この17年で大きく成長していたことを自覚したのです。

「昔の僕だったら、この先生の話をここまで深く理解できなかったかもしれない。父の経験があったからこそ、言われたことを鵜呑みにせず、自分で正しく疑い、解釈することができたのだろう」

本物のプロフェッショナルの言葉は、受け取る側にも相応の器量を求めます。過去の経験と、そこから生まれた問いがあったからこそ、僕はご縁を活かし、本質的な答えにたどり着くことができたのです。

「本物のプロフェッショナル」の輪郭

この対話を通じて、僕の中で「本物のプロフェッショナル」の輪郭がはっきりとしました。

  • 深い思いやり(心)
  • 論理と経験に基づく根本理解(知性)
  • 枠にとらわれない具体的な解決策(実践力)

分野は違っても、僕もコンサルタントとして、このような「本質的な価値」を提供できる人間でありたい!

表面的なマーケティングや、もっともらしい言葉で会話を飾るのではなく、本当に相手のためになることは何かを問い続け、具体的な形で示していこう。

プロフェッショナルな医師たちとの出会いは、僕の、そして僕の進むべき道を、強く照らしてくれたように思います。

あなたの周りには、「本物のプロフェッショナル」と呼べる人がいますか?そして、あなた自身は、どんなプロフェッショナルでありたいですか?

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この記事を書いた人

総合商社で中近東および中南米向けの機械輸出ビジネスに従事した後、大手コンサルティングファームにてディレクターとして日本企業および欧米企業のグローバルプロジェクトを担当。2012年よりロサンゼルスに活動拠点を移し、2人の仲間とともに「Exa Innovation Studio(EIS)」を創業。

現在は、EISで日米欧の新規事業開発に取り組むと同時に、2020年に創業した日本特有の天然素材と道具を組み合わせたウェルネスブランド「Shikohin」および新規事業育成ファンド「E-studio」の経営に従事 。

起業家の世界的ネットワークであるEntrepreneurs’ Organization(EO)のロサンゼルスおよびラテンアメリカ・チャプターのメンバーとして、多くの若手起業家のコーチングに取り組む。2016年よりアクセラレーター「Founders Boost」でメンターを務め、多くのスタートアップのアドバイザーを務める。

慶應義塾大学環境情報学部卒業。

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