未来を創る起業家たち:マイク・ジョーンズ氏のファウンダー思考

“The best way to predict the future is to create it.”
(日本語訳)未来を予測する最善の方法は、未来を創ることだ。

これは、経営学者ピーター・ドラッガーの名言です。

「未来をただ待つのではなく、自ら行動し、新たな価値を生み出すことで、未来を形作ることができる」という考え方を示しています。この名言は多くの起業家たちにインスピレーションを与えてきました。

この言葉を体現している起業家の一人が、僕が拙著『ファウンダー思考』で対談したマイク・ジョーンズ氏です。ロサンゼルスのインキュベーターとして知られ、自らもシリアルアントレプレナーとして活躍する彼は、数々のスタートアップを支援しています。

今回は、未来を創る起業家であるジョーンズ氏のファウンダー思考をご紹介しましょう。

目次

アメリカで成功するファウンダーに必要な要素

ジョーンズ氏は、アメリカでファウンダーとして成功するためには、次の3つの要素が核となると考えています。

・リスクに対する高い耐性
・高い情熱と独自の洞察力
・独自のアプローチ

そして、これらの要素に加えて、最も重要なスキルセットとして「才能を引き寄せること」を挙げています。人材への深い理解と、彼らを最大限に生かす能力があれば、成功確率は飛躍的に高まると考えています。

アメリカで起業するメリットとは

しかし、資金力に乏しいファウンダーにとって、人材確保は大きな課題です。また、言葉や文化、慣習の違いなどが、大きな障壁となる可能性が高いでしょう。

それでも、アメリカで起業することは多くのメリットがあるとジョーンズ氏は断言します。

その理由の一つに、アメリカには世界最大規模のベンチャー・エコシステムが確立されていることがあります。アメリカは、資金調達や人材確保が比較的容易です。もし、世界規模のビジネスを立ち上げるなら、アメリカは魅力的な市場であるといえるでしょう。

人生はショッピング! カートに「商品」を詰め込もう

人は、常に何かを求めて生きていますが、その「何か」をつかむのは容易ではありません。もし、「何か」をつかめずにいるならどうすればいいか。それを見つけるには、外へ出るのがいいとジョーンズ氏はいいます。

ジョーンズ氏は、人生は「ショッピング」だと語ります。

さまざまな場所を訪れ、新しい経験を積み重ねると、自分にとって本当に価値のあるものを見つけることができるからです。それはまるで、自分だけのショッピングカートに、宝物を集めるようなものです。

マイク・ジョーンズ氏のファウンダー思考は、単なる成功のためのノウハウにとどまりません。自分の人生を主体的に生き、未来を創り出すための指針です。彼の言葉は、起業家だけでなく、どんな人にも強く響くことでしょう。

より深くジョーンズ氏の考えを知りたい方は、ぜひ拙著『ファウンダー思考』をお読みください。

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この記事を書いた人

総合商社で中近東および中南米向けの機械輸出ビジネスに従事した後、大手コンサルティングファームにてディレクターとして日本企業および欧米企業のグローバルプロジェクトを担当。2012年よりロサンゼルスに活動拠点を移し、2人の仲間とともに「Exa Innovation Studio(EIS)」を創業。

現在は、EISで日米欧の新規事業開発に取り組むと同時に、2020年に創業した日本特有の天然素材と道具を組み合わせたウェルネスブランド「Shikohin」および新規事業育成ファンド「E-studio」の経営に従事 。

起業家の世界的ネットワークであるEntrepreneurs’ Organization(EO)のロサンゼルスおよびラテンアメリカ・チャプターのメンバーとして、多くの若手起業家のコーチングに取り組む。2016年よりアクセラレーター「Founders Boost」でメンターを務め、多くのスタートアップのアドバイザーを務める。

慶應義塾大学環境情報学部卒業。

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