光と情熱の競演!LAマリーナデルレイの船上クリスマス

先日、ロサンゼルスのマリーナデルレイで開催された「クリスマス・ホリデーボートパレード」に参加してきました。約50隻もの船が集まる、まさに海の上のイルミネーションショー。友人がこの華やかな祭典に招待してくれたんです。

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海上に広がる光のファンタジー

「うわぁー、すごっ!」

港に着いたとき、目の前の光景に思わず声が漏れました。各船のデコレーションがそれぞれに個性的で、まさしく光の競演と言うにふさわしい!

実はこのイベント、1963年に始まった歴史ある祭典。ロサンゼルスでは毎年恒例のイベントになっています。船全体をクリスマスらしい電飾で彩りつけ、どの船のデコレーションが最も素晴らしいかを競うんです。

多種多様なデコレーション

巨大なクリスマスツリーを船上に設置した船。乗組員全員がサンタクロースの衣装に身を包んだ船。船体全体をトナカイやソリに見立てた船。ハワイアンムード満載の船まで。自由な発想で飾り付けられた船々が、次々と港を埋め尽くしていきます。

僕たちが乗った友人所有の50フィート(約15メートル)のクルーザーも、もちろん負けじと電飾をめいっぱい施していました。

参加者の純粋な情熱に感動

僕が生まれ育った鎌倉の近くにある葉山マリーナ。そこで大型ヨットを停泊させている友人がいたので、船の維持費がいかに高いかは知っています。それだけに個人でクルーザーを所持することには、あまり魅力を感じません。

でも、僕を招待してくれた友人にとっての船は、情熱を注ぐ価値のあるものなんですね。家族や親戚、友人たちを乗せて、審査員の前で自分たちの船を全力アピールする姿。立派な大人たちが子供みたいにキラキラした目で、全力で船を飾り付ける様子を見てよくわかりました。

「ものすごい賞金とか出るんじゃないの?」って思うでしょ?全然です。何も出ません。

それでも、家族や友人と一緒にこの瞬間をめいっぱい楽しんでいる。その姿を見ていたら、「なんて純粋なんだろう」「これこそが、イベントの本当の価値なんだな」と感動しました。

ドローンアートvs花火

打ち上げ花火もイベントの目玉だったのですが、今年のフィナーレを飾るのは世界的に流行中のドローンアートに変更になりました。パリ五輪でも話題になったアレです。

確かに素晴らしいテクノロジーの結晶ではありますが……

「やっぱり花火がいいなぁ」

というのが僕の本音です。

実は7月4日の独立記念日パレードにも参加させてもらったんですが、そのときの打ち上げ花火の迫力は格別でした。ドドーンという轟音、夜空に広がる大輪の花、そして一瞬で消えゆく儚さ。それらに強く惹かれ、そこはかとない郷愁を覚えるのは、日本人ならではの感性なのかもしれませんね。

伝統と革新が織りなす光の祭典

最新テクノロジーと伝統的な演出、どちらも素晴らしい魅力があります。でも、心に響くのは人それぞれ。このパレードは、そんな多様性を受け入れる懐の深さも持っているんだなと感じました。

光り輝く船、参加者たちの熱い想い、そして夜空を彩る光のショー。すべてが一体となって、忘れられない思い出を作り出しています。来年は、どんな光の祭典が待っているのか、今からワクワクします!

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この記事を書いた人

総合商社で中近東および中南米向けの機械輸出ビジネスに従事した後、大手コンサルティングファームにてディレクターとして日本企業および欧米企業のグローバルプロジェクトを担当。2012年よりロサンゼルスに活動拠点を移し、2人の仲間とともに「Exa Innovation Studio(EIS)」を創業。

現在は、EISで日米欧の新規事業開発に取り組むと同時に、2020年に創業した日本特有の天然素材と道具を組み合わせたウェルネスブランド「Shikohin」および新規事業育成ファンド「E-studio」の経営に従事 。

起業家の世界的ネットワークであるEntrepreneurs’ Organization(EO)のロサンゼルスおよびラテンアメリカ・チャプターのメンバーとして、多くの若手起業家のコーチングに取り組む。2016年よりアクセラレーター「Founders Boost」でメンターを務め、多くのスタートアップのアドバイザーを務める。

慶應義塾大学環境情報学部卒業。

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