さて、2回にわたってご紹介してきたロサンゼルスの没入型エンタメ施設「Cosm」。最終回となる今回は、僕が実際に体験して感じたこと、その人気の秘密、そしてCosmが見せてくれたエンターテイメントの未来についてお伝えします!
ファン熱狂!早朝のドジャース戦も満員御礼
Cosmがオープンしてまだ1年も経っていませんが、ロサンゼルスではすでに絶大な人気を集めています。その熱狂ぶりを示すエピソードをCPO/CTOのデヴィンさんから聞きました。
先日、大谷翔平選手が所属するドジャースの開幕シリーズ(対カブス戦)が東京ドームで行われましたよね? 時差の関係で、ロサンゼルスでは早朝の試合開始だったにもかかわらず、Cosmでのライブビューイングはなんと超満員!朝の3時だというのに、 信じられますか?
これは、Cosmが提供する体験がいかに特別かを物語っています。ただ大画面で見るのとは訳が違う!巨大LEDドームに映し出される超高画質映像と、まるでスタジアムにいるかのような音響。そして、同じ空間で熱狂を共有するファンたちのエネルギー。これぞ、究極のライブ体験なんです。
考えてみれば、ワールドカップやスポーツのビッグゲームの時、パブリックビューイング会場は異常な盛り上がりを見せます。ファンはやっぱり、「ライブ」で「みんなと一緒に」体験したいんです。
録画じゃダメなんです。Cosmは、その欲求を最高純度で満たしてくれる場所なんですね。

気になる入場料は?
「そんなすごい体験、さぞかし高いんだろうな」と思いますよね? ところが、意外なことに、入場料は「映画館の2〜3倍程度」とのこと。もちろん安くはありませんが、あの唯一無二の体験価値を考えれば、高すぎるとは決して思いません。
ただし、人気のスポーツイベントなどは、チケットがすぐに売り切れてしまいます。なので、行きたいイベントがある方は、早めのチェック&予約が必須です!
僕も5月11日にマンチェスター・シティ対アーセナル(サッカープレミアリーグ)の試合を観に行く予定ですが、急いでウェブ予約をしました。
バックステージから見たCosmの凄み
今回、特別にバックステージも見学させてもらいました。そこでは、Cosmがいかに「自分たちで全てを作り上げているか」を目の当たりにしました。
巨大なLEDパネルの裏側、複雑な配線、そしてそれらを制御するシステム……。すべてが緻密に計算され、最適化されている。まさに技術の結晶です。
設計から建築、コンテンツ制作、運営までを一貫して行う「垂直統合モデル」だからこそ、このような妥協のない空間と体験が生まれるのだと、改めて実感しました。

Cosmが示すエンタメの未来
Cosmの取り組みは、単なる新しい施設のオープンにとどまりません。廃れつつあったプラネタリウム技術に新たな光を当て、最新テクノロジーと融合させることで、全く新しい価値を創造する。これは、他の業界にも応用できる視点かもしれません。
そして何より、デジタルが浸透した現代だからこそ、人々がいかに「リアルな場での特別な体験」と「人との繋がり」を求めているかを、Cosmは証明しています。
Cosmは現在、ロサンゼルスとダラスに加え、全米のなど他の都市への展開も進めています。将来的には、もしかしたら日本にも進出? そんな期待もしてしまいますね。
最後に……
今回Cosmを訪問し、CPO/CTOのデヴィン・プールマンさんをはじめ、このプロジェクトに関わる人々の情熱とビジョンに触れ、僕は大きな興奮と感銘を受けました。これは間違いなく、スポーツ・エンターテイメントの未来を変える可能性を秘めた場所です。
ロサンゼルスに行く機会があれば、ぜひCosmを体験してみてください。きっと、忘れられない一日になるはずです!
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