対面営業の魔法~信頼関係を築く3つのステップ

長年営業の現場で働いてきた僕は、対面営業には特別の魅力があると実感しています。

特に、信頼関係を築きやすいという点で、対面営業は群を抜いているのです。実際に会って顔を見て話すことで、お互いの人となりが直接伝わり、自然と安心感や信頼関係が生まれるからだと思います。

ただ、最近はオンライン営業が増えているのも事実です。特にコロナ禍以降は、オンライン営業が主流になってきました。

それでも最終的な契約の場面では、やはり対面営業の方が断然有利です。 わざわざ会いに行くための時間はかかるし、効率的ではないかもしれませんが、それ以上のメリットがあるのです。

目次

ビジネス成功を約束する3ステップ

ここでは、対面営業をより効果的に行うために、僕が実践している3つの黄金ステップを紹介します。

ステップ1:人間関係相関図を作る

最初に、営業先の会社の人間関係相関図を作ります。お客様のオフィスに初めて伺ったときから、僕はこの作業を始めます。

相関図に必ず入れる要素は、以下の4つです。

最終決定権を持つ人
②味方になってくれそうなサポーター的な人
③中立的な立場の人
④契約に反対しそうな人

もちろん、一度の訪問では大した情報は得られません。

だから、訪問のたびに担当者や他の従業員と雑談をして、少しずつ情報を集めていくんです。 この相関図があれば営業戦略が立てやすくなるので、手間と時間をかけて完成させる価値は十分にあります。

ステップ2:相手の話をじっくり聞く

次に大切なのは、相手の話を漏らさずじっくりと聞くこと。何気ない会話の中に、実は重要なヒントが隠れていることが多いからです。

僕はいつも担当者だけではなく、受付や事務の人とも積極的にコミュニケーションをとるようにしています。

さらに、相手が自分のことを「どう思っているのだろうか?」を自分なりに推察してみるのです。そして、相手が自分に対して抱いていそうな印象を言語化してみます。

「気さくで話しやすい」とか「積極的でエネルギッシュ」などのポジティブなものから、「日本人に似合わず、距離感が近過ぎ」や「いつも探りを入れてくる感じ」など、客観的な視点も加えます。

言葉にすることで、相手別にどんなアプローチが効果的なのかがわかりやすくなるはずです。

ステップ3:課題解決の提案書を作って提示する

お客様の困りごとは聞きっぱなしにせずに、解決策をまとめた提案書を作成して次の機会に提示します。 相手の本音を知るには時間がかかるものです。焦らず、根気よく、ここまでの3ステップを繰り返します。

プライドはキッパリ捨てよう!

起業を考えている人にとって、一番邪魔になるのは何だと思いますか。

それは「プライド」です。

かつて僕も、日本での実績が海外ではまるで通用しないことを痛感しました。過去の栄光や違う市場での功績なんて、相手にとっては何の意味も持ちません。特に海外においては。

だから、余計なプライドは捨てましょう。謙虚な気持ちで、ゼロからのスタートを覚悟することが大切です。

最後に……

今日のポストをもう一度まとめてみます。

反対する人を避けながら(←ココ大事)、相手の要望をじっくり聞く

聞いた内容を提案書に反映する

提案書で解決策を示す

以上の3つができれば、きっと成功への道が開けるはずです。

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この記事を書いた人

総合商社で中近東および中南米向けの機械輸出ビジネスに従事した後、大手コンサルティングファームにてディレクターとして日本企業および欧米企業のグローバルプロジェクトを担当。2012年よりロサンゼルスに活動拠点を移し、2人の仲間とともに「Exa Innovation Studio(EIS)」を創業。

現在は、EISで日米欧の新規事業開発に取り組むと同時に、2020年に創業した日本特有の天然素材と道具を組み合わせたウェルネスブランド「Shikohin」および新規事業育成ファンド「E-studio」の経営に従事 。

起業家の世界的ネットワークであるEntrepreneurs’ Organization(EO)のロサンゼルスおよびラテンアメリカ・チャプターのメンバーとして、多くの若手起業家のコーチングに取り組む。2016年よりアクセラレーター「Founders Boost」でメンターを務め、多くのスタートアップのアドバイザーを務める。

慶應義塾大学環境情報学部卒業。

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