3年ほど前、僕は子供たちに「これからはプログラミングができないと生き残れない」と教えていました。
しかし今、その考えは180度変化!
生成AIの進化によって、プログラミングや映像編集といった専門技術(テクニカルスキル)の価値は相対的に低下し、これからは「想像力・構想力・ストーリーテリング能力」という、人間ならではのクリエイティブな能力こそが決定的な価値を持つ時代になったのです。
3年前の常識はもう古い!教育方針を変えたワケ
なぜなら、AIが「作り方(How)」の部分を驚異的なスピードで代行してくれるようになったからです。
ソフトウェア開発も、映像制作も、AIに的確な指示さえ出せれば、専門家でなくても形にできてしまいます。
その結果、人間に本当に問われるのは、「何を作りたいのか(What)」、「なぜ作りたいのか(Why)」という、創造の根源にあるビジョンや情熱そのものになりました。AIは優秀な”手足”にはなれます。しかし、”心”や”魂”にはなれないですから。
適材適所によるAIと人間の協業
かつてCGが映画界に登場した時、「俳優の仕事がなくなる」と言われました。しかし結果として、俳優という職業はなくならず、表現の幅が大きく広がりました。
AIも同様です。
制作プロセスは変わっても、物語の核を生み出す人間の役割は決してなくなりません。むしろ、AIという強力な相棒を得たことで、これまで頭の中にしか無かった壮大なアイデアを、誰もが実現できる可能性を手にしたのです。
もはや教えるべきは、ツールの使い方ではなく、そのツールで何を表現したいのかを考える力です。
AIを操る鍵は「ストーリーテリング能力」
では、AIを使いこなすために何がもっとも必要か。
それは、自分のアイデアを論理的かつ魅力的な”物語”として構成する力、つまりストーリーテリング能力です。
AIに映像を作らせるにも、「10コマのシーンで、感動的なストーリーラインを描いて」といったように、構造的・論理的に指示を出す必要があります。漠然としたイメージを伝えるだけでは、AIは動きません。
自分の頭の中にある世界観を、誰にでも伝わる物語に落とし込む力こそが、AI時代の”最強のスキル”と言えるでしょう。

AIを最高のパートナーにできる人が輝く
技術はあっという間に陳腐化します。しかし、人々を魅了する物語を生み出す力は、時代を超えて普遍的な価値を持ち続けます。
これからの時代で本当に輝くのは、AIに仕事を奪われる人ではなく、AIを最高のパートナーとして、自分だけのクリエイティビティを発揮できる人です。
技術の進化に怯えるのではなく、自分の内なる声に耳を澄まし、何を大切にし、何を世界に伝えたいのかを問い続けること。それこそが、AI時代を豊かに生き抜くための、たった一つの答えだと僕は信じています。
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