ビジネスをしていると、思わぬ転機が訪れることがあります。転機というほど大げさではないまでも、何かをきっかけに気持ちに変化が生じることは、誰でもあるのではないでしょうか。
今回は、わが身に起きた劇的な展開によって、ビジネスに対する考え方や向き合い方が一変したエピソードをお話します。
ビジネス論とか、そういう小難しい話ではないので、コーヒーでも片手に気楽に読んでもらえたらと思います。
ある日突然、理不尽な事件に見舞われた!
あれは確か、昨年の11月頃のことでした。Facebookで、新刊「ファウンダー思考」のプロモーションに励んでいた僕は、Xでも同様の宣伝をしようと思い立ったんです。
せっかくなら、これを機にXでのコミュニティ構築も本格的にやるぞ!と意気込んで、Xにアクセスしたところ……
思わぬ事態が発生!
「あなたのアカウントは永久にサスペンドされています」
という意味合いの衝撃的なメッセージが表示されたのです。
「えっ、なんで??」
びっくり仰天して鼓動が激しくなり、そのあとジワジワと腹が立ってきました。だって、本の宣伝をしようとしただけで、僕には凍結される理由なんてひとつも思い当たらなかったのですから。
途方に暮れるとはこういうことか
Xの画面の指示に従い、カスタマーサポートに凍結解除の依頼メールを送りました。それも1回や2回ではなく、なんと4回も送ったのに、全く反応がありません。
インフルエンサーに相談しても、誰からも回答がもらえず、途方に暮れる時間がただ過ぎていきました。
理由も告げられず、ただ一方的に悪者扱いされている感覚で、何だかモヤモヤが晴れません。
意外なところから救世主が現る
そうこうしていると、思わぬところから光明が差し込みました。僕が経営するウェルネスブランド『Shikohin』サイトに、Xからプロモーションの営業メールが届いたのです。
普段なら、きっと無視していたはずです。でも、どうしようもない窮地にいる僕には、そのメールが救いの手に見えました。速攻で返信して、今の自分が置かれている状況を訴えたのです。
メールの送り主であるカナダ在住の営業担当者は、とても親身になって対応してくれました。サポート窓口に4回もスルーされたあとの僕にとって、ちゃんと話を聞いて返信をもらえるだけでもありがたかったですね。
メールのやり取りの最後に、彼から「とにかく、あとは私に任せてください」という頼もしい言葉をもらいました。ただ、その時点では、半信半疑だったのが正直なところだったのです。
歓喜の瞬間と新たな気づき
しかし、驚くべきことに、翌日には本当にアカウント凍結が解除されたじゃありませんか!?
凍結解除の知らせを受けたときは、本当にうれしかったのを覚えています。理不尽な凍結で気分はどん底だったのに、一気に明るい世界に引き上げられたような感覚です。
大げさじゃなく、「ヒャッホーッ♪」と叫びたくなるほどの高揚感でした。いや、実際にちょっと声を上げたような気がします。
この喜びと感謝の気持ちを伝えたくて、僕はすぐに営業担当の彼に連絡しました。「今度は僕が、あなたのプロポーザルをちゃんと聞くよ」と伝え、その日の午前中をすべて、彼の提案を聞くことに費やしたのです。
話せば話すほど、彼の人柄の良さが伝わってきました。単なる営業トークではなく、真摯に僕の状況を理解し、解決しようとしてくれる姿勢に心を打たれたのです。
「すごく良いヤツじゃん」という印象は、会話を重ねるごとに強くなりました。 凍結事件がなかったら、彼の提案はきっと素通りしていたはずです。でも、しっかりと耳を傾けたことで、新たな可能性を感じ取ることができたのです。
予期せぬ困難の先にあるもの
このときの経験から、僕は大切な教訓を得ました。
これまで、門前払いしていた営業の電話やメールに対する姿勢を改めようと決意したのです。せっかく復活したXアカウントだから、これからは積極的に利用してプロモーションを展開していこうと思いました。
時には、予期せぬ困難が、私たちを成長させてくれることがあります。今回の経験は、ビジネスにおける人と人とのつながりの大切さを改めて教えてくれました。これからは、どんな出会いも大切にし、新たな可能性を探っていきたいと思います。
皆さんの日々の些細な出来事の中にも、新たな気づきのチャンスが隠れているかもしれません。どうか見逃さないでいてください。
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