驚きの連続!固有種たちの楽園と手付かずの大自然│ガラパゴス旅行記Vol.2

首都キトでの滞在を経て、僕たち家族とEOの仲間たち総勢80名はチャーターしたクルーズ船に乗り込みました。いよいよガラパゴス諸島の大自然へと足を踏み入れるのです。(首都キトでの様子は、次回の記事でお届けします)

ガラパゴス諸島は、大小19の島と多くの岩礁から成り立っています。その中で、人が住む有人島はわずかに5つ。残りの無人島への上陸は厳しく制限されていて、1日に上陸できる人数が決まっている島もあります。貴重な自然を守るために、不可欠な規制なのです。

船から眺める島々は、それぞれに個性的でした。火山活動で生まれた溶岩だらけの荒々しい島。息をのむほど美しいエメラルドグリーンの海と白砂のビーチが広がる島。「こんな景色、見たことない!」と、仲間内のあちこちから感嘆の声がしきりに上がりました。

目次

希少な固有種たちとの出会い

そして、ガラパゴスといえば、やはり固有種との出会いです。

まず驚かされたのが、ゾウガメの大きさ!悠々と歩く姿は、まさに島の主といった風格。

海岸線では、黒い溶岩に擬態するように、たくさんのマリンイグアナが日光浴をしていました。海に潜って餌をとる、世界で唯一のイグアナです。陸には、黄色っぽい体のリクイグアナもいます。彼らは意外なほどに人間を恐れません。おかげで、すぐそばでじっくりと観察できました。

空を見上げれば、鮮やかな青い足が特徴的な「アオアシカツオドリ」が舞い、岩場には可愛らしいガラパゴスペンギンやアシカたちがのんびりと寛いでいます。

シュノーケリングをすれば、直ぐ目の前をウミガメが優雅に泳ぎ、時にはサメの姿も!色とりどりの魚たちに囲まれる海中の世界は、まさしく楽園そのものでした。

この島々では、本来の生態系における「捕食者」がほとんど存在しません。動物たちが人間を恐れないのは、そのためでもあるのでしょう。

しかし、近年問題になっているのが、人間が持ち込んだネズミや猫などの外来種。彼らが固有種の卵を食べたり、生態系のバランスを崩したりしているのだとか。

多くの努力によって守られている美しい楽園が、どうか破壊されないことを祈るばかりです。

懐かしき小笠原諸島を彷彿とさせる

手付かずの自然に触れていると、かつて訪れた日本の小笠原諸島を思い出しました。

僕が妻といっしょに「母島」を訪れたのは25年前の2000年、スキューバダイビングが解禁されたばかりの頃。初めて人間のダイバーが潜る海は、信じられないほど美しくて豊かでした。巨大な魚が目の前に現れる衝撃的な体験は、今でも忘れられません。

ガラパゴスは、まさに「世界の小笠原」のような場所。どちらも、隔絶された環境だからこそ育まれた、独自の生態系を持つ奇跡の島なのです。

次回は「首都キト」の特化記事

ガラパゴスで過ごした5日間は、毎日が驚きと感動の連続でした。地球の生命の進化、自然の偉大さ、そして人間との共存のあり方。多くのことを肌で感じ、考えさせられる、本当に貴重な体験となりました。

さて、次回はガラパゴスの島々を訪れる前に滞在した、エクアドルの首都キトでのユニークな体験をご紹介します。

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この記事を書いた人

総合商社で中近東および中南米向けの機械輸出ビジネスに従事した後、大手コンサルティングファームにてディレクターとして日本企業および欧米企業のグローバルプロジェクトを担当。2012年よりロサンゼルスに活動拠点を移し、2人の仲間とともに「Exa Innovation Studio(EIS)」を創業。

現在は、EISで日米欧の新規事業開発に取り組むと同時に、2020年に創業した日本特有の天然素材と道具を組み合わせたウェルネスブランド「Shikohin」および新規事業育成ファンド「E-studio」の経営に従事 。

起業家の世界的ネットワークであるEntrepreneurs’ Organization(EO)のロサンゼルスおよびラテンアメリカ・チャプターのメンバーとして、多くの若手起業家のコーチングに取り組む。2016年よりアクセラレーター「Founders Boost」でメンターを務め、多くのスタートアップのアドバイザーを務める。

慶應義塾大学環境情報学部卒業。

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