AI脳を鍛える思考の筋トレ【宝島AIゲーム徹底解説・前半】

前回ご紹介した進化バージョンの「宝島AIゲーム」について、今回はそのプログラム内容を詳しくご紹介していきます。

まずフォーカスするのは、2部構成プログラムの核心である「第1フェーズ:AIと共創し、『AI脳』を鍛える思考の筋トレ」です。

AIを最強の壁打ち相手として活用しながら、いかにしてビジネスアイデアを構築していくのか。その具体的なプロセスと身につくスキルを徹底解説します。

目次

専用アプリでアイデアをステップ構築する具体的なプロセス

第1フェーズでは、参加者一人ひとりが、AIエージェントを搭載した専用アプリを使用します。

アプリにログインし、ステップバイステップで、楽しみながらビジネスアイデアを構築していけるのが最大の注目ポイントです。

プロセスは以下の通り

STEP
パラダイムシフトの選択

まず、自身の興味や問題意識に合ったパラダイムシフト(大きな変化の潮流)を選びます。

STEP
AIとの壁打ち

選択したテーマに基づき、AIとの対話(壁打ち)を通じて、業界分析、競合ベンチマークなどを行います。AIは圧倒的な情報量と分析スピードで、新たな視点や気づきを与えてくれます。

STEP
アイデアの具体化

トレジャーアイランドキャンバス(TIC)などのフレームワークを用いながら、ビジョン、ビジネスオーバービュー(事業概要)、マーケットサイズ(市場規模)、ターゲット顧客、バリュープロポジション
(提供価値)、USP(独自の強み)、ビジネスモデル(主に収益モデル)などを具体化していきます。

STEP
ブレストの実施

生成されたアイデアに対して、さらにAIとのブレインストーミングを行い、洗練させていきます。

STEP
評価の実施

AIがそのアイデアを客観的に、「事業機会」と「投資魅力」という観点で評価します。

AIとのブレストで磨かれる5つの必須スキル

この第1フェーズを通じて、参加者は以下の重要なスキルを鍛えることができます。

世の中の変化と事業機会を「鳥の目・蟻の目・魚の目」で捉える視点

多角的な視点から物事を分析し、本質を見抜く力を養う。

AIを活用した課題発見・発想法

AIを使いこなし、隠れた課題を発見し、斬新なアイデアを生み出す能力を高める。

ビジネスアイデアの構造化スキル

複雑な情報を整理し、論理的で実行可能なビジネスプランに落とし込む力を習得。

ストーリーとして伝える力(ストーリーテリング)

アイデアの魅力や価値を、共感を呼ぶストーリーとして表現する技術を磨く。

投資家・予算承認者の視点を意識した提案力

アイデアを実現するために、他者を説得し、協力を得るための提案力を身につける。

客観的な評価でアイデアをブラッシュアップ

AIは、生成されたアイデアに対して、市場の大きさや成長性、差別化要因、提供価値、サステナビリティ、実行可能性といった複数の観点から評価を行います。これにより、参加者は自身のアイデアを客観的に見つめ直し、さらなる改善点を発見することができます。

最終的には、そのアイデアに「投資するかどうか」というシミュレーションも行われ、より実践的な視点が養われるという流れです。

次回は第2フェーズ「チームで未来を描く」へ!

第1フェーズで個人としてAIと共創し、アイデアを生み出す力を鍛えた後、次はいよいよチームでの活動が始まります。

次回は「第2フェーズ:AIの先へ――“未来を描く構想力”をチームで磨く」の紹介です。人間ならではの創造力を最大限に発揮するプロセスと、この「宝島AIゲーム」プロジェクト全体の壮大な展望についてお伝えします。

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この記事を書いた人

総合商社で中近東および中南米向けの機械輸出ビジネスに従事した後、大手コンサルティングファームにてディレクターとして日本企業および欧米企業のグローバルプロジェクトを担当。2012年よりロサンゼルスに活動拠点を移し、2人の仲間とともに「Exa Innovation Studio(EIS)」を創業。

現在は、EISで日米欧の新規事業開発に取り組むと同時に、2020年に創業した日本特有の天然素材と道具を組み合わせたウェルネスブランド「Shikohin」および新規事業育成ファンド「E-studio」の経営に従事 。

起業家の世界的ネットワークであるEntrepreneurs’ Organization(EO)のロサンゼルスおよびラテンアメリカ・チャプターのメンバーとして、多くの若手起業家のコーチングに取り組む。2016年よりアクセラレーター「Founders Boost」でメンターを務め、多くのスタートアップのアドバイザーを務める。

慶應義塾大学環境情報学部卒業。

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