人脈づくりに成功したければ「好きなこと」に情熱を注げ!

僕がリベンジ渡米でロサンゼルスに降り立ったとき、持っていたのはたった300万円の貯金と、家族への責任感だけでした。3人の子供たちのうち、末っ子はまだ乳飲み子。絶対に失敗は許されないと、身が引き締まったのを覚えています。

しかし、そんな重圧の中で見つけた「成功へのヒント」は意外にもシンプルだったのです。

「好きなことを思い切り楽しむ」、ただそれだけ。

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本気で好きなことは最強の武器になる

好きなこと―

僕の場合、それはゴルフでした。決して上手くはない、いわゆる下手の横好きレベルですが、「ゴルフが大好き」という気持ちだけは本物でした。

実は、この「好き」という感情こそが、異国の地でのネットワーク構築に最強の武器になったのです。

僕は、ゴルフ好きという武器を引っ提げて、毎週のようにゴルフクラブに通いました。その結果、有意義な人脈の構築に成功したのです。幅広くて強力な人脈を持つことが、ビジネス成功の最適解なのは言うまでもありません。

アメリカでのネットワーク構築の方程式

アメリカには、ゴルフクラブ以外にもさまざまな趣味のコミュニティが存在します。

  • 日本のアニメファンの集まり
  • 囲碁や将棋のクラブ
  • テニスサークル
  • チェスクラブ
  • ゲームコミュ

上記は一例ですが、実際にはもっと多様な趣味の集会があります。

ネットワーク構築の方程式

STEP
自分が心から楽しめることを見つける
STEP
同じ趣味を持つ人々が集まる場所を探す
STEP
勇気を出して集まりの輪に飛び込む
STEP
継続的に通い、自分から積極的に交流する

上記の流れを実践してみてください。楽しく続けているうちに、ある日気づいたら「ネットワーク構築」ができていたという結果になるでしょう。

共通言語は「情熱」

「英語が喋れないから」「英会話に自信がないから」といった不安から、積極的になれないかもしれません。

でも、スポーツや趣味の世界には、言語を超えた「共通言語」があります。好きなことや好きなものを楽しむための世界で求められるのは、完璧な英語力ではありません。

「純粋に楽しむことと」と「情報の共有」、そして何より好きなものに注ぎ込む「情熱」なのです。

例えば、ゴルフの場合なら、スコアや使用クラブの話題、お気に入りのコースについて語り合うことで、言葉の壁を越えたコミュニケーションが可能です。

同じように、アニメファンならキャラクターの名前や作品のタイトルを共有したり、ゲームのコミュニティなら、自分なりの攻略情報を提供したりすることで、会話のきっかけを作ることができます。

等身大の自分で勝負する

僕が特に心がけたのは、自分を大きく見せないことでした。

アメリカでは「オーセンティック(authentic)」、つまり「素直で偽りのない」人柄が重要視されます。

それに、経営者や、医者や弁護士などの専門職の人々は、人を見る目がとても鋭いものです。そんな人たちの前で背伸びをして見せたところで、すぐに見破られるのがオチです。

だからこそ、ありのままの自分でいることが、実は最も賢明な選択だったのです。

背水の陣が教えてくれたこと

リベンジ渡米から3年後、幸いにも僕は、確かな手応えを掴むことができました。

乏しい資金、ゼロからのスタート、高額な物価、家長としての重責。少しでも弱気になれば、すぐに潰れていたでしょう。もうあとがない背水の陣だったからこそ、無我夢中で取り組むことができたのかもしれません。

プライドを捨て、がむしゃらに動き続けた日々。振り返れば、その必死さが今の成功につながっているのだと実感しています。 自分の好きなことを見つけ、情熱を持って輪の中に飛び込む勇気。それは、日本でもアメリカでも、必ず道を切り開いてくれるはずです。

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この記事を書いた人

総合商社で中近東および中南米向けの機械輸出ビジネスに従事した後、大手コンサルティングファームにてディレクターとして日本企業および欧米企業のグローバルプロジェクトを担当。2012年よりロサンゼルスに活動拠点を移し、2人の仲間とともに「Exa Innovation Studio(EIS)」を創業。

現在は、EISで日米欧の新規事業開発に取り組むと同時に、2020年に創業した日本特有の天然素材と道具を組み合わせたウェルネスブランド「Shikohin」および新規事業育成ファンド「E-studio」の経営に従事 。

起業家の世界的ネットワークであるEntrepreneurs’ Organization(EO)のロサンゼルスおよびラテンアメリカ・チャプターのメンバーとして、多くの若手起業家のコーチングに取り組む。2016年よりアクセラレーター「Founders Boost」でメンターを務め、多くのスタートアップのアドバイザーを務める。

慶應義塾大学環境情報学部卒業。

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