環境に優しいと話題の「サステナビリティ投資」とは?(連載:第1回)

近年、「サステナビリティ投資」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。今回は、この「サステナビリティ投資」について詳しく見ていきます。

目次

サステナビリティ投資の定義

「サステナビリティ」とは、「持続可能性」を意味します。具体的には、地球環境を保全しつつ、社会全体の持続的な繁栄を目指す考え方を指します。

「サステナビリティ投資」は、この「持続可能な社会」の実現に貢献する企業やプロジェクトへの投資を指します。

具体的には、環境保護活動や社会問題の解決に取り組み、かつ適切なガバナンスを維持している企業を選定し、出資することを意味します。

サステナビリティ投資が注目される理由

サステナビリティ投資が注目を集める背景には、以下のような3つの要因があります。

1.長期的な収益性

サステナビリティを重視するビジネスモデルは、長期的に見て好ましい結果をもたらす傾向があります。 環境配慮型企業は資源の効率的利用によるコスト削減や、革新的技術開発につながる可能性が高いため、投資家にとっても魅力的な選択肢です。

2.社会的関心の高まり

特に若い世代を中心に、地球の未来や社会問題に対する関心が高まっています。これにより、投資の際にも社会的責任を果たす企業を支援したいという意識が強まっています。

3.サーキュラーエコノミーの実践例

サステナビリティ投資の具体的な例として、アーティストの長坂真護氏の活動が挙げられます。長坂氏は、ガーナの廃棄物を素材としてアート作品を制作し、その売上を現地の支援活動に充てています。

この活動は、「サーキュラーエコノミー」の理念そのものです。(サーキュラーエコノミーとは、廃棄物の削減と資源の循環利用を通じて、環境負荷を最小限に抑える経済モデルを指します)

長坂氏の取り組みは、廃棄物を価値ある資源に変換し、さらにそれを社会貢献につなげるという点で、サステナビリティ投資の先進的な事例と言えるでしょう。

次回予告

次回は、サステナビリティ投資のグローバルな展開と、身近な企業やサービスにおける具体的な取り組みについて紹介する予定です。

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この記事を書いた人

総合商社で中近東および中南米向けの機械輸出ビジネスに従事した後、大手コンサルティングファームにてディレクターとして日本企業および欧米企業のグローバルプロジェクトを担当。2012年よりロサンゼルスに活動拠点を移し、2人の仲間とともに「Exa Innovation Studio(EIS)」を創業。

現在は、EISで日米欧の新規事業開発に取り組むと同時に、2020年に創業した日本特有の天然素材と道具を組み合わせたウェルネスブランド「Shikohin」および新規事業育成ファンド「E-studio」の経営に従事 。

起業家の世界的ネットワークであるEntrepreneurs’ Organization(EO)のロサンゼルスおよびラテンアメリカ・チャプターのメンバーとして、多くの若手起業家のコーチングに取り組む。2016年よりアクセラレーター「Founders Boost」でメンターを務め、多くのスタートアップのアドバイザーを務める。

慶應義塾大学環境情報学部卒業。

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