皆さんは、クリスマスや年末年始をどのように過ごされましたか?
実は、日本とアメリカでは、この特別な期間の過ごし方が大きく異なります。
日本とアメリカのクリスマス&年末年始の過ごし方を比較し、違いをご紹介しましょう。
クリスマスの過ごし方
日本
恋人とロマンチックな時間を過ごしたり、仲間や友人と楽しんで過ごすイメージが強い日本のクリスマス。クリスマスプレゼントの交換で盛り上がり、フライドチキンやケーキを食べるのが定番という人も多いでしょう。日本の場合、宗教的な意味合いは薄く、商業的なイベント色が強いのが特徴です。
アメリカ
アメリカのクリスマスは基本的に家族中心の祝日とされていますが、近年では「Friendsmas(フレンズマス)」と称し、遠方で暮らす若者が友人とともに祝うケースも増えています。
一方で、時代の流れとともにトレンドが変化しても、帰省できない人々はビデオ通話などの技術を活用し、離れていても家族とのつながりを保ちながらクリスマスの精神を共有しています。
年末年始の過ごし方
日本
大晦日に家族が集まり、年越しそばを食べたり、除夜の鐘を聞きながら新しい年を迎える風習が根付いています。初詣に出かける、親戚の家を訪問するというのが一般的ですよね。お年玉やお年賀をもらったり、みんなでおせちやお雑煮、おとそを楽しむのも、日本ならではの風習です。
日本では、この伝統的な行事である「お正月」を重視する傾向が強いです。
アメリカ
アメリカの年末年始は、日本よりもあっさりと過ぎる印象です。必ずしも家族全員が揃うとは限らず、多くの人は年明け2日から通常勤務。初詣のような風習もありません。アメリカは、お正月よりもサンクスギビングデーからクリスマスを重視する傾向にあります。
アメリカ人にとって特別な“サンクスギビングデー”
サンクスギビングデーは、アメリカ人にとって特別な日です。11月の第4木曜日に祝われる国民の祝日のことで、“感謝祭”とも呼ばれています。
家族や親戚が集まり、それぞれの家庭オリジナルのスタッフィングやクランベリーソースで味付けした七面鳥、マッシュポテト、パンプキンパイなどの季節の料理を楽しみます。この日は、料理を楽しむ喜びや家族や友人と共に食卓を囲む特別なひとときを過ごす日です。
また、感謝祭はアメリカにおけるホリデーシーズンの始まりを象徴しており、翌日の「ブラックフライデー」からクリスマスに向けたショッピングシーズンが本格的にスタートします。
サンクスギビングデーの起源は、17世紀に北アメリカに移住してきたイギリス人開拓民が、インディアンから食料の提供を受け、無事に冬を乗り越えられたことに感謝したことだとされています。この出来事を記念して、毎年感謝の祈りを捧げるようになりました。
サンクスギビングデーは日本にはない祝日です。
休暇の取り方
実は、休暇の取り方も日本とアメリカでは大きく異なります。その違いもご紹介しましょう。
日本
日本は国民の祝日が多く、年末年始は長期休暇となるのが一般的です。企業によっては、夏季休暇やゴールデンウィークなどにも長期休暇を設けていますよね。日本の場合、個人の裁量で長期休暇を取るというよりは、雇用側が定めた内容に沿って休暇を取ることが多いといえるでしょう。
アメリカ
アメリカの国民の祝日は日本に比べて少なく、年末年始に長期休暇を取る習慣はあまりないかもしれません。アメリカ人は、個人の裁量で有給休暇を取得し、長期休暇を過ごすことが多いです。
各国の文化的な違いを知ると、理解が深まる
日本とアメリカのクリスマスや年末年始の過ごし方は、歴史的背景や文化的な違いによって大きく異なっています。日本が家族や親戚と過ごすことを重視するのに対し、アメリカは個人や家族の価値観を尊重し、多様な過ごし方が認められています。
これらの違いを知ることは、異文化理解を深める上で非常に有益と言えるでしょう。