ラテンアメリカの市場開拓│グローバル展開という新たな挑戦

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世界をつなぐ起業家ネットワーク

僕は、2020年からEO( Entrepreneurs’ Organization/アントレプレナーズ・オーガニゼーション)という世界的な起業家ネットワークに所属しています。

そして2023年12月から、同機構のラテンアメリカ・チャプターにも参画しました。日本とアメリカに加え、メキシコを中心とした中南米でのビジネス展開に本格的に乗り出すためです。

EOは世界中の起業家をつなぐ、グローバルなコミュニティ。自らの会社を立ち上げ、年間売上100万ドル以上ある起業家たちが集まる、刺激的な場所なんです。単なる交流会ではありません。互いのビジネスを深く理解し、成長を支え合うネットワークです。

100人以上の起業家との出会い

2024年は、メキシコのオアハカ、エルサルバドール、コロンビアのカルタヘナ、メキシコシティ、2025年は既にエクアドルのキトとガラバゴス諸島という中南米の都市に出向いて、約100名の起業家と出会ってきました。

驚くのは、中南米各国のビジネス環境や特性は、とても多様だということです。政治的な不安定さや経済状況においては、一見して似たように見える中南米諸国も、実際は千差万別なんです。そこには、国ごとに異なるビジネス環境があります。この違いを理解することが、グローバルビジネスの醍醐味であり、成功の鍵なのです。

ラテンアメリカは人材の宝庫

ラテンアメリカには、独特の魅力があります。例えば、アルゼンチンやベネズエラは優秀なIT人材が豊富です。国の給与水準が低いため、高スキルな人材を効率的に確保できます。

僕も自社ブランド『Shikohin』で、アルゼンチンのデジタルマーケティング担当者を雇い、Instagramコンテンツ制作を任せています。

またメキシコでは、パッケージングのサプライヤー探索、ベネズエラとコロンビアでは英語堪能な人材による経理やeメールマーケティング支援など、各国の強みを活かしたグローバル戦略を展開しています。

これらは単なるコスト削減戦略ではありません。それぞれの国の文化や特性を理解し、互いの強みを活かし合うWin-Winの関係性を築くことに繋がっているのです。 単にEOに所属するだけでは意味がありません。積極的に行動し、ネットワークを広げることが、真のグローバルビジネス拡大につながるのです。まさに、ビジネスは人と人とのつながりから生まれる、そう実感しています。

新たな挑戦に挑む

2025年以降も、世界経済は3%台の成長が予測されており、特に新興市場や発展途上国の成長が期待されています。それを踏まえて、今後の成長が見込めるラテンアメリカ市場は、グローバル展開を考える企業にとって魅力的なエリアだと言えるでしょう。

ただし、ラテンアメリカへの進出には、慎重な計画と戦略が必要なのも事実です。文化の違いや法規制、経済状況など、様々な要因を考慮に入れる必要は大いにあります。

ビジネスのグローバル展開は価値ある挑戦です。適切な準備と戦略があれば、大きな成功につながる可能性があります。自社の強みを活かし、なおかつ現地の文化や市場を理解することで、新たな成長の機会を見出すことができるでしょう。

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この記事を書いた人

総合商社で中近東および中南米向けの機械輸出ビジネスに従事した後、大手コンサルティングファームにてディレクターとして日本企業および欧米企業のグローバルプロジェクトを担当。2012年よりロサンゼルスに活動拠点を移し、2人の仲間とともに「Exa Innovation Studio(EIS)」を創業。

現在は、EISで日米欧の新規事業開発に取り組むと同時に、2020年に創業した日本特有の天然素材と道具を組み合わせたウェルネスブランド「Shikohin」および新規事業育成ファンド「E-studio」の経営に従事 。

起業家の世界的ネットワークであるEntrepreneurs’ Organization(EO)のロサンゼルスおよびラテンアメリカ・チャプターのメンバーとして、多くの若手起業家のコーチングに取り組む。2016年よりアクセラレーター「Founders Boost」でメンターを務め、多くのスタートアップのアドバイザーを務める。

慶應義塾大学環境情報学部卒業。

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