参加費が数十万円!? 米国最大級の自然派食品展示会で見えた「3つの食トレンド」(食と健康のトレンド・前編)

今年もアナハイムで開催された「ナチュラルプロダクツ・エキスポ・ウエスト 2026」に参加してきました。

45回目を迎えるこの展示会は、自然派・オーガニック食品に特化した北米最大級のトレードショー。3,200社以上が出展し、会場には6万人を超える業界関係者が集まります。

僕はもう10年近く毎年通っていますが、行くたびにアメリカの食と健康の「今」が肌で感じられる、貴重な場です。

今年注目した5つのトレンドのうち、前編ではまず継続して強化されている3つを紹介します。

参加費4,000ドル。それでも人が押し寄せる理由

この展示会、何がすごいかというと、まず参加費です。業種カテゴリーによって異なりますが、一般参加の場合は4,000ドル(約60万円 ※2026年3月時点)。

それだけの金額を払ってでも来る価値がある、と業界では認識されています。僕は取引先や運営会社から招待を受けているので、ありがたいことに参加費はかかっていませんが……。

会期は3月3日から6日までの4日間。ただし3日はソフトオープンで準備中のブースも多く、実質的な展示は4、5、6(水・木・金)の3日間です。

ブースでは試食し放題、サンプルもらい放題。最終日の金曜午後になると、商品を持ち帰りたくない出展者たちが、残った商品をどんどん配り始めます。 巨大なカートを押して、もらえるものを片っ端から詰め込んでいく人たちで、まさに「戦場」状態です。僕も最初の数年は最終日に行っていましたが、最近は近づかないようにしています(笑)

「プロテイン」はもはや食の共通言語

僕が、毎年この展示会に参加する最大の目的は、アメリカにおけるヘルスケアや食のトレンドを肌で感じること。

今年、僕が注目したトレンドは5つありましたが、この前編では3つを紹介します。

1つ目は「プロテイン中心」の流れです。昨年もこの傾向はありましたが、今年はさらに加速していました。

パスタ、パンケーキ、ポテトチップス、コーンフレーク、飲料などなど。「えーっ!?これにも入れるの?」というレベルで、あらゆるカテゴリーにプロテインが配合されています。

意外な組み合わせって、味はどうなのか心配になりますよね。大丈夫。最近の商品は、味もしっかり美味しく仕上がっているんです。

ステーキやチキンをひたすら食べなくても、普段の食事の中で自然にタンパク質を摂れるように設計された商品が、どんどん増えています。

発酵食品と「オーバーナイトオーツ」の躍進

2つ目は「発酵食品」です。日本の納豆をはじめ、サワークラウト、キムチといった発酵食品は、アメリカでも市民権を得つつあります。

善玉菌(プロバイオティクス、プレバイオティクス)を積極的に摂って腸内環境を整える意識が定着してきた中で、今年特に目立っていたのが「オーバーナイトオーツ」。

まだ、あまり聞き馴染みはないですが、ひと晩寝かせたオートミールです。発酵効果と手軽さが受けて、大きな注目を集めていました。

ウーマンズヘルスへの注目は止まらない

3つ目は「ウーマンズヘルス(女性の健康)」。更年期障害や生理不順のケア、食物繊維を豊富に摂って便通を改善するなど、女性特有の悩みに特化したソリューションが昨年に引き続き充実していました。

プロテイン、発酵食品、ウーマンズヘルス。この3つは昨年からの継続トレンドですが、年々厚みを増しています。後編では、今年新たに台頭してきた2つのトレンドと、僕自身の事業との関わりについてお伝えします。


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この記事を書いた人

総合商社で中近東および中南米向けの機械輸出ビジネスに従事した後、大手コンサルティングファームにてディレクターとして日本企業および欧米企業のグローバルプロジェクトを担当。2012年よりロサンゼルスに活動拠点を移し、2人の仲間とともに「Exa Innovation Studio(EIS)」を創業。

現在は、EISで日米欧の新規事業開発に取り組むと同時に、2020年に創業した日本特有の天然素材と道具を組み合わせたウェルネスブランド「Shikohin」および新規事業育成ファンド「E-studio」の経営に従事 。

起業家の世界的ネットワークであるEntrepreneurs’ Organization(EO)のロサンゼルスおよびラテンアメリカ・チャプターのメンバーとして、多くの若手起業家のコーチングに取り組む。2016年よりアクセラレーター「Founders Boost」でメンターを務め、多くのスタートアップのアドバイザーを務める。

慶應義塾大学環境情報学部卒業。

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