2026年の世界はどう動く?パナマ視察で見えた「米中対立」の意外な最前線(パナマ視察シリーズ・第1回)

パナマ視察に行ってきました。

「なぜ、わざわざ地球の裏側まで行ったのか?」

その答えは、パナマという小さな国が、今の世界経済の「急所」を握っているからです。

トランプ政権下の動きから北極海の氷の話まで、僕が現地で感じた「2026年以降の世界の勢力図」を包み隠さずお話しします。

パナマは世界情勢を読み解く「最高の教科書」

僕が今回、4年ぶりにパナマを訪れた最大の理由は、ここが今の世界情勢や地政学的なリスクを理解する上で、最も重要なヒントが詰まった場所だと思ったからです。

パナマは単なるリゾート地ではありません。アメリカ、中国、ロシアといった大国同士が、表には見えないところで激しくぶつかり合っている、いわば「世界の関所」みたいなところなんです。

「中国の浸透」と「アメリカの危機感」

なぜ今、パナマがこれほど重要なのか。それはアメリカが、安全保障をこれまで以上に強化しているからです。

例えば、2030年以降に北極の氷が溶けて新しい海路ができることを見据え、アメリカは中国やロシアを抑え込むために必死になっています。その戦略の中で、物理的に世界を繋ぐパナマ運河を抱えるこの地域は、アメリカにとって絶対に渡せない生命線なのです。

一方で、中国も負けてはいません。エルサルバドルやパナマなどの中南米諸国に、ここ10年で猛烈な勢いで投資を行い、じわじわと影響力を広げています。まさに「アメリカのすぐ足元」で、激しい陣取り合戦が行われているのが実態です。

商社マンの目が見た「世界の関所」の凄み

僕は以前、商社マンとして物流の世界に身を置いていました。その目で見ると、パナマ運河の存在感は圧倒的です。

「地球を分断して、世界を繋ぐ」という言葉通り、この細い水路があるおかげで、船は南米大陸を大きく回ることなく、世界中へ荷物を届けることができます。

しかし、このたび現地で見えたのは物流の便利さだけではありません。街のいたるところに中国の影響が見え隠れし、アメリカ側が「中国の影響を排除しろ」と強いプレッシャーをかけている空気感が伝わってきました。

物やお金が流れる場所には、必ずそれを支配しようとする政治の力が働いていることを、改めて実感しました。

2026年は「世界の揺れ」をチャンスに変える

2026年の世界は、トランプ政権の動向や大国同士の対立でますます大きく揺れ動くでしょう。でも、世界が揺さぶられる時こそ、新しいビジネスのチャンスが生まれます。

「世界の関所」であるパナマを視察したことで、次に僕たちがどこに基盤を置き、どう動くべきかのヒントが明確に見えました。

次回は、パナマがなぜ「ビジネスの拠点」として最強なのか、その具体的な仕組みについて深掘りしてお伝えします。


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この記事を書いた人

総合商社で中近東および中南米向けの機械輸出ビジネスに従事した後、大手コンサルティングファームにてディレクターとして日本企業および欧米企業のグローバルプロジェクトを担当。2012年よりロサンゼルスに活動拠点を移し、2人の仲間とともに「Exa Innovation Studio(EIS)」を創業。

現在は、EISで日米欧の新規事業開発に取り組むと同時に、2020年に創業した日本特有の天然素材と道具を組み合わせたウェルネスブランド「Shikohin」および新規事業育成ファンド「E-studio」の経営に従事 。

起業家の世界的ネットワークであるEntrepreneurs’ Organization(EO)のロサンゼルスおよびラテンアメリカ・チャプターのメンバーとして、多くの若手起業家のコーチングに取り組む。2016年よりアクセラレーター「Founders Boost」でメンターを務め、多くのスタートアップのアドバイザーを務める。

慶應義塾大学環境情報学部卒業。