1杯数千円の価値はあるのか?パナマ産ゲイシャコーヒーを現地で飲んだ正直レビュー

「たった1杯のコーヒーに数千円、時には数万円を払えますか?」

世界中のコーヒー愛好家が「最高峰」と称賛し、驚くような高値で取引されるコーヒーがあります。それが、パナマ産の「ゲイシャコーヒー」です。

南米を旅する中で、コーヒー好きなら一度は耳にするこの希少な品種を、本場パナマの有名カフェで実際に味わってきました。

今回は、その驚きの価格の理由や、僕が実際に飲んで感じた「忖度なしの感想」を詳しくお伝えします。

驚きの特徴と価格相場

まず結論から言うと、ゲイシャコーヒーがこれほどまでに注目される理由は、他のコーヒーにはない「圧倒的な華やかさと希少性」にあります。

もともとはエチオピアのゲイシャ村で見つかった野生品種ですが、パナマの特定の環境で栽培されたことで、そのポテンシャルが開花しました。

最大の特徴は、ジャスミンのような芳醇な香りと、柑橘系を思わせるフルーティーで上品な酸味です。

その希少価値ゆえに、価格はまさに規格外!

【日本での価格】

1杯1,000円〜2,000円は当たり前で、豆のランクによっては1杯8,000円というビックリ価格。また過去には、オークション価格で数万円の値がついたこともあるほどです。

【パナマ現地での価格】

今回僕が訪れたパナマの有名店では、1杯7ドル〜25ドル(約1,000円〜3,800円)ほどで提供されていました。

日本では手が出にくい価格ですが、パナマ現地なら「少し贅沢なランチ」くらいの感覚で世界最高峰の味を体験できます。

パナマの有名店「カフェ・ウニド」で実食

今回、僕がゲイシャコーヒーを体験するために足を運んだのは、パナマでも有名な「カフェ・ウニド(Cafe Unido)」というお店です。

メニューを開くと、農園や精製方法(コーヒー豆の処理の仕方)によって細かく価格が分かれていましたが、僕は1杯10ドル(約1,500円)ほどのゲイシャを注文しました。

運ばれてきたコーヒーを一口飲んで驚いたのは、その「軽やかさ」です。よく言われる表現ですが、まさに「紅茶のような口当たり」。コーヒー特有のガツンとした苦味や重さはほとんどなく、口の中にフローラルな香りと、完結系フルーツのような甘酸っぱさがふわっと広がります。

「これが、世界中のファンを熱狂させているスペシャルティコーヒーの正体か」と、その個性の強さに圧倒されました。

高級イコール好みのテイストとは限らない

ゲイシャコーヒーの「スペシャル感」と僕の本音

さて、ここまでゲイシャの素晴らしさを語ってきましたが、正直にお伝えすると、「僕の好みとは少し違った」というのが本音です。

僕はどちらかというと、コーヒーにはしっかりとした苦味や、焙煎された香ばしい香りを求めるタイプ。コロンビア産のような「これぞコーヒー」というコクが好きです。ゲイシャの驚くほどフルーティーで酸味が際立つ軽い味わいは、少し物足りませんでした。

しかし、これは決して「美味しくない」ということではありません。ゲイシャコーヒーを体験するのは、ワインのヴィンテージを嗜むような「特別なイベント」なのです。

  • コーヒーの概念を覆すような香りを体験したい
  • 世界最高峰と言われるものの正体を知りたい
  • フルーティーで酸味のあるサードウェーブ系コーヒーが好き

そんな方にとっては、間違いなく感動を覚える一杯になるはずです。

実際に僕も、自分の好みとは違っても、あの独特な華やかな香りを本場で体験できたことには10ドル以上の価値があったと感じています。

パナマに行ったら一度は「世界最高の香り」を

パナマのゲイシャコーヒーは、単なる飲み物という枠を超えた、一つの文化のような存在でした。

もしあなたがパナマを訪れる機会があるなら、ぜひ飲んでみてください。それが自分の好みであってもなくても、1杯のカップから広がる驚きの香りは、旅の忘れられない思い出になるはずです。

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この記事を書いた人

総合商社で中近東および中南米向けの機械輸出ビジネスに従事した後、大手コンサルティングファームにてディレクターとして日本企業および欧米企業のグローバルプロジェクトを担当。2012年よりロサンゼルスに活動拠点を移し、2人の仲間とともに「Exa Innovation Studio(EIS)」を創業。

現在は、EISで日米欧の新規事業開発に取り組むと同時に、2020年に創業した日本特有の天然素材と道具を組み合わせたウェルネスブランド「Shikohin」および新規事業育成ファンド「E-studio」の経営に従事 。

起業家の世界的ネットワークであるEntrepreneurs’ Organization(EO)のロサンゼルスおよびラテンアメリカ・チャプターのメンバーとして、多くの若手起業家のコーチングに取り組む。2016年よりアクセラレーター「Founders Boost」でメンターを務め、多くのスタートアップのアドバイザーを務める。

慶應義塾大学環境情報学部卒業。